システムエンジニアにおける退プロに思うこと

10月から下期が始まる。

学生の頃は、夏休みや冬休み、春休みと長期の休みが終わると一つの区切りを感じるが、サラリーマンになると変わってくる。
上期が終わって下期が始まる、9月と10月。
下期が終わる3月と4月に一つの区切りを感じるようになる。

しかし、システムエンジニアは、社内SEなどは異なると思うが、プロジェクトが終わるときに一つの区切りを感じるものだと思う。

人や作業現場がプロジェクトごとに変わるから。

システムエンジニアは渡り鳥?


自分が新人の頃は自社に持ちか帰って、システム開発するのが一般的だったが、最近はセキュリティの関係上、ソースや設計書が持ち出せなくなったため、派遣としてお客さんの職場で仕事することが多くなってきている。

最近の後輩は愛社精神が欠けていると感じるのは、その辺の事情もある気がする。
ほとんど自分の会社にいない状況で、どこの会社に入社したかわからないからだ。

持ち帰り開発でない場合、プロジェクトが終わると次の現場に移っていくため、勤務地や人間関係がリセットされる。

通勤経路も変わり、通勤時間も変わってくるため、生活スタイルも当然変わる。

マンネリ化しないというのはメリットかもしれないが、一から人間関係を築く必要があるため、大変という面もある。
必ずしも良い人と出会うかわからないからだ。

ただ、大変というだけで、いろんな人と出会えることは、良いことだと思っている。

一期一会という良い言葉もあるぐらいだしね。

100%引き継ぐのは無理!

プロジェクトを去るということは、大抵プロジェクトに残された人に自分の作業を引き継ぐ必要がある。

これが大抵うまくいかない。

100%引き継ぐことは不可能だから、居なくなってから大抵問題になる。

居なくなった人を悪者にする方が何かと楽だというのも理由だと思う。

完全に欠席裁判でその場にいないから反論できないし、お客さんの説明上、居なくなった人を悪者にした方がいろいろと説明しやすいということもあるのだろう。

引き継がれる方も、退プロすることは当然わかっているはずなので、そのことを当然意識する必要があるし、退プロする人の作業をこれからやっていくことを理解していたはずなので、両者が悪いはずなのだが。

自分も最後までプロジェクトに残る方が多かったので、尻拭いをやっていた方だ。

残される側は大変になることが多いので、退プロしていく人を羨ましく思ったりしたものだ。

残されたものは大変になるのが通例だから、退プロした人に文句を言いたくなるものなのかもしれない。

パートナーの面談などで選ぶ際に、履歴書に保守までやっていたのを評価したりする。
尻拭いをしていたというのは、最後まで残した人であり、能力がないと出来ないからだ。

コロコロ職場が変わるシステムエンジニアは異常?


そんなコロコロ職場環境がかわるのは、システムエンジニアの変わった1面だろう。

まあ、社内SEや偶然?一つのプロジェクトに何十年もいる人も当然いる。

そんな人は、長くプロジェクトにいるために、システムが一番詳しくなるし、その人がいないとプロジェクトが回らなくなったりするので、重宝されたりもする。

その反面、そのシステムだけが詳しいだけなので、他のプロジェクトに移ったときには何も出来ない人になる可能性もある。

プロジェクトごとにルールやフレームワークや設計書など環境は当然それぞれ異なるからだ。

やはりいろんなプロジェクトを移動している人は、新規参画時の立ち上がりは早いし、応用力があったりする。

他のプロジェクトではこうしていたなど比較もできるため、ルール作りやアーキテクトでも有利だったりする。

自分も昔は一ヶ所にいると飽きやすいため、いろんなプロジェクトを移動した方が良いと思っていた。
プロジェクの要員を減らすときには、自分が移動したいと手を挙げて希望していたほどだった。

長くシステムエンジニアをやっていると最近本当にそれが良いのかわからなくなってきた。

あなたは一ヶ所の職場にずっといるのとコロコロ変わる職場どちらが良いですか?

長く一ヶ所のプロジェクトにいると重宝される話をしたが、そのプロジェクトにいるとお客さんと親密になるため、仕事をもらえやすいというのがある。

すると、そこのプロジェクトリーダーになるようになるし、会社の売り上げにも貢献しやすいし、評価もされやすい。

そういう意味では、昇進も、しやすいかもしれない。

自分はいろんなプロジェクトに移ってきたため、社内の配属もコロコロかわり、上司との関係もあまり築けなかった。

しかし、普通は自分の配属された課や部内しか知り合いがいないという人が多い中、いろんな部を渡り歩いたため、社内に知り合いは多くなった。

振り返ると、1ヶ所の現場しか知らないよりは、いろんな現場を知っている方が良かったと思える。

まあ、昇進したい人や人間関係を一から築くのが面倒という人は、一ヶ所のプロジェクトにいる方が良いのかもしれない。

どちらが良いというわけではないと思うが、自分はそんな話を誰も教えてくれなかったので、自分はどちらの方向が良いのかある程度考えていた方が良いかもしれないねという話でした。

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