1月から元いたプロジェクトに戻される形で携わることになったのだが、これがまたかという状況なのだ。
このプロジェクトはデスマーチなのでは?
デスマーチ (death march) とは、プロジェクトにおいて過酷な労働状況をいう。
ソフトウェア産業に限らず、コンピュータが関係する一般的なプロジェクト全般で使われるようになってきており、特に納期などが破綻寸前で、関係者の負荷が膨大になったプロジェクトの状況を表現するのに使われる。また本来の英語の意味である「死の行進」「死の行軍」とも呼ばれる。
久しぶりにこの言葉を思い出す。まさに今のプロジェクトがこれになるだろう。
今年から別のプロジェクトをしながら、こちらのプロジェクトも携わることになったのだが、またかと思わされる。実は半年前にもこのプロジェクトに携わっていたのだが、これから炎上しそうには感じていたのだが、半年ぶりに戻ってきたら、炎上プロジェクトとなっており、まさにデスマーチである。
何度かデスマーチを経験してきたが、今回は雰囲気が何か違っているように思える。簡単に言えば、プロジェクトメンバーがこの状況に対して他人ごとなのだ。
ここでいうメンバーはヘルプなどに来た人たちではなく、始めからこのプロジェクトに配属されているいわゆるプロジェクトの中心メンバーで、スケジュールを守るためには自分らが率先してやっていかなきゃならないのに、その中心メンバーたちがスケジュールが遅れても仕方がないという雰囲気なのだ。
テレワークという過去にない取り組み
原因はいくつかあると思うのだが、テレワークが原因の1つだろうと感じている。テレワークだと遅くまでやっている人たちを現場で感じとれないし、コミュニケーションが不足していく。そもそも炎上プロジェクトでテレワークはダメだと思う。テレワークはやることが完全に決まっていて、黙々と一人で作業ができる場合じゃなければ、効率は必ず下がるものなのだ。
社員が頑張らないのは・・
「良いものを作りたいだけなのに・・」
社員の言葉ではなく、BPさんがいろんな思いがあっての一言だと思う。稼働面の問題はあるかもしれないが、BPさんが終電まで作業をして、社員は残業制限で早く帰る。社員が一番頑張らなくてはならないのに。誰のプロジェクトなんだという話である。過去自分も社員が一番やらないとBPさんに失礼だと思ってやってきた。
社員が頑張らない、そんな状況をマネージメント側が許しているのが問題なのだろう。今のプロジェクトは、次長がプロジェクトリーダーなのだが、別プロジェクトから来た人で、おそらく過去このような状況になったことがないまま、次長にまで昇進したのだろう。次長レベルであればもう少しメンバーへの指示も含めて会話するものだが、みていると朝会では司会レベルの内容で、作業の指示をするわけでもなく、基本はメンバーへの作業の丸投げである。お客さんや会社向けの説明資料を作っているようだが、その作業も大事だと思うが、プロジェクトがまわってないのだから、資料はその上の部長にお願いすべき仕事で、プロジェクトリーダーがプロジェクトを立て直す動きをするべきではないのか。それでは炎上したプロジェクトの鎮火はできないだろう。あらためて、仕事ができるから出世するわけではないと思わせる。
炎上プロジェクトばかり
同僚が「過去のひどいプロジェクトを超えるかも」ということも言っている状況である。このプロジェクトは自分もヘルプで携わったプロジェクトだ。昔だから許されたのかもしれないが、徹夜や土日出勤は当たり前で、自分も土日にヘルプしたプロジェクトだ。そこまでしてやっと終わったプロジェクトだ。そのプロジェクトよりひどい状況で、テレワーク、稼働制限の中でやりきれるのだろうか。また、メンバーの危機感のなさが致命的で、多分厳しい状況が続く気がする。マネージメント側は打ち合わせばかり。これでは炎上プロジェクトの鎮火は難しいだろう。
部長「よねはすぐにプロジェクトに対していつも不満を言うよな」
よね「こんな酷いプロジェクトしかないんですよ」
部長「そうだな。そんなプロジェクトしかないからな」
部長が言ってはダメでしょ。自分も含めて部員は仕事を選べないんだから、部長レベルのマネージメント側がこんな酷いプロジェクトだけじゃない状況にしていかなきゃならないんですよ。
こんなプロジェクトが多いから、他の部員も幾分マシな今のプロジェクトにしがみついて、炎上プロジェクトに飛ばされないようにしているかと思った。自分はいつも配属される今のプロジェクトがひどいので、新たな新規プロジェクトが天国かもしれないと希望を持って、新規案件に行きたいと常に上司に話している。まあ、今のところ行くところすべてが地獄ばかりだったのだが。
自分のプロジェクトを持たないと炎上プロジェクトに連れてこられるのだから、今のマシなプロジェクトにしがみつくしかないなとあらためて思わせる。早くマシなプロジェクトを探さなければ。そんなプロジェクトがあるのかわからないが・・。