エンジニアとしての仕事へのこだわり

サラリーマンでも経営者的な感覚は持っていないといけない。
サラリーマンの場合、会社に行っていれば給料が出るので、その感覚をつい忘れてしまう。
それではダメだ。
商売であれば、店を開けているだけでは潰れてしまうのだ。
サラリーマンだとそんなお客さんからお金をもらうことで、そのお金が給料に変わっていることをつい忘れてしまう。

時間をかければいくらでも高品質のアウトプットを出せる

担当者であれば、自分の作業品質を高める努力に注力すれば良いと思うが、リーダーではどんなに品質の高いアウトプットを出しても意味がない場合がある。

極端な話を挙げれば、長い時間をかければ、高品質のアウトプットを出すことは可能だが、時間はコストだから時間をかければかけるほど、利益は減っていくので、高い品質を出そうとすればするほど、利益はでないということになる。

うまいラーメン屋が話題になり、人が多くくることになったため、ラーメンを早く出そうとするあまり、スピードをもとめ、まずいラーメンになってしまい、結果、人が来なくなるという話を思い出す。
といっても、どんなにうまいラーメンでも長い時間待つぐらいなら、そこそこの味のラーメン屋でもすぐに食べれる方を選ぶという場合もあるだろう。

まあ、今の時代、作業のスピードは必ず意識されるものだから、100%近い品質のアウトプットを出すよりも、70%の品質だが、100%の品質よりも半分の時間でアウトプットを出す方がお客さんの心証は良いかもしれない。
この辺はなかなか難しいところだ。

経営者ではなく、技術者

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経営的な感覚が強くて、目先の利益を追求しお客さんの信用がなくなっても長期的にみれば大きな損失だ。
目先の利益を追求すると、ゲーム感覚で利益をあげるだけのただの数字遊びになってしまう。

お客さんから要求された作業も利益が減るから「うちの作業スコープ外なのでやりません」などと利益を考えるだけだとそんなような回答になってくる。
いわゆる損得勘定で仕事をするようになってしまうのだ。

本来、技術者は技術を売って、その作業品質の見返りに利益を得るものじゃないだろうか。
技術者のこだわりが利益を追求することで失われていく気がする。
利益は減るかもしれないが、お客さんからの心証は良くなるかもしれない。
仕事とはお客さんの要望に答えるのが基本ではないだろうか。

「ここは、どうしても納得がいかないから、やり直したい」
「念のため、再度見直しておきたい」

利益を考えれば、時間をかければかけるほど損失である。

仕事でそんな感覚をつい忘れてしまうことがある。

だが、急がば回れではないけれど、結果的にそういうやり直しや見直しがトータルでは利益が大きい場合がある。
どの仕事でも、後戻りは最大のロスだから、後からわかるミスは早ければ早いほど、損失は小さくすむ。

ついつい仕事が忙しかったり、仕事に慣れてくると、そんな拘りやエンジニアの職人的な気質が小さくなっていく気がする。
自分はサラリーマンでもあり、技術者でもある。
いつまでも技術者の気持ちを持っていたいものだ。

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