システムエンジニアは技術が求められる。
上司からも技術がある人が好まれるし、技術がある方が評価されることが多い。
まあ、そんなこともあって、技術があるから昇進して管理職になるのだが、管理職は別の能力が求められる。
まあ、少し考えれば当たり前の話なのだが、部長と二人で初めてランチして、それは滅多にない貴重な時間で、その当たり前のことを改めて考えた時間だったので、そのとき思ったことを残しておきたい。
会社でやりたかったことは・・・
「やっぱり技術がないと出世しない」なんて思っていたが、部長と話していると管理職に技術力は期待していない。
まあ、当たり前。
部長も昔は技術があるから昇進したと思うけれど、極端な話、今では部長より一般社員の方が毎日担当者として業務に携わり、研修などでスキルを日々磨いているのだから、技術があるといえる。
折衝力、営業力などのトータルのスキルで考えれば、部長まで昇進した人なのだから、一般社員よりも部長の方が技術はあるのは当然。
ここでの一般社員の方がある技術とは、システムエンジニアのプログラムが出来る能力のことを指している。
管理職はそんなプログラムの技術などは求められていない。
管理職になったら技術がある人を使うべきであって自分が自ら担当者のように手を動かす使うべきではない。
管理者はその名前の通り管理する人であって、技術を使う立場にあるわけではないからだ。
技術がない人を見ているとイライラするのか管理職が自ら担当者になって、手を動かすようになってしまう。
それでは部下が育たないし、自分自身も仕事が楽になることができない。
そんな自ら作業をしてしまうほど技術が好きな管理職は、やはり物を作ることが好きなんだろうと思う。
技術が好きな人がなる役職があればと思うが、もの作りが好きで技術を磨いてきた人が、人を管理する管理職に出世することになる。
そんなもの作りの仕事が好きな人なのに出世してしまい、技術職から管理職になってしまうのは皮肉なものだ。
もの作りが出来る人は多いが、人を管理することが出来る人は少ない。
パソコンを操作するより、人を操作する方がよっぽど技術がいるものだ。
だからこそ、出世は管理職になるのだ。
その管理職への出世が本人にとって幸せで、本当に会社でやりたかったことだったのかどうかはまた別の話。
そんなことを部長とランチして思ったこと。
決して、出世できないサラリーマンのひがみではない(笑)。