マーケットの魔術師 エッセンシャル版–投資で勝つ23の教え

久しぶりにトレードの本を読んだ。
最近はほんと本を読むことが少なくなった。
結局トレードの答えは自分の日々のトレードの中にあり、あくまでも本の中にはトレードのヒントがあるだけで、答えはない。
決して本の中にトレードの答えを見つけることをしてはいけないのだ。
最近はFX商材もたくさんあるが、本や商材に対して過度な期待して、トレードの答え探しの旅を始めてしまうと、相場道を遠回りすることになる。

はじめに

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本や商材にトレードの答えはないと思って良い。
常に有効なトレードテクニックなどはないし、自分にあったトレードは自分自身で見つけるしかない。
本も商材も所詮著者のトレードテクニックにすぎない。
それを意識していないとそれらに過度な期待をもってしまう。
本や商材を読んだだけで医者や弁護士になれると思う人はいないが、トレーダーはなぜか本や商材を読んだだけで、すぐに利益をあげることが出来ると錯覚している。
そんなくだりも本書には出てくる。
まさに同感である。

そんな思いもあって、ある程度トレードの本を読んできたので、最近はすっかりそんな本を読む気にはならなくなっていた。
そう、よねはトレードの答え探しの旅に出てしまい、相場道を遠回りしてきた人の一人だ。

昨日、今日トレードを始めるという人が本を読んでトレードの基礎を学ぶというのは十分意味があると思うが、もう10年もトレードをしてきた人にとっては、トレードのテクニック中心の本を読んでも得るものは少ない。
トレードの悩みを解消するには自分のトレードを振り返る方がよっぽど近道に思える。
それは、やはり本は大衆向けに書かれてしまうからであり、トレードは人生の考え方、生き方なので、個人個人異なるものだ。
本に書いてあることは、あくまでも著者のトレードのやり方、考え方があるだけだ。
著者のトレードをそのまま自分に当てはめるだけでは意味がないし、トレードは継続してはうまくはいかないだろう。

変に本を読んだばかりに、自分の今までのスタイルを壊して、損失を増やし、またトレードスタイルを元に戻し、
「俺は何をやってるんだろう」
ということになりかねない。

そんな経験もあってかトレードの本は最近になってすっかり読む気ならなくなっていた。
そんなよねが久しぶりに選んだトレードの本が本書である。

マーケットの魔術師のシリーズの重要な部分のチョイス本

なぜこのブログのタイトルの本を選んだのか。
今回紹介する本のタイトルに「マーケットの魔術師」がついているが、そんな本のタイトルを聞いたことがあるだろうか。
「マーケットの魔術師」は、かなり有名な本でシリーズ化されてるぐらい人気の本である。
よねも存在は知っていたが、内容は全く知らなかった。
トレードの本はもういいよってな感じだったので、あまりに興味を持てなかったのだ。

トレードの考え方は人生の考え方と同じで、トレードの本を読むぐらいならば人生の処方術的など、トレードとは全く関係ない本の方が得るものがあるのではないかと最近は思っていた。
また、特に今はトレードで結果的が出ていないわけではないので、自分がダメなところはテクニカルではなくメンタルな部分であり、トレードで一番重要な部分や改善すべき部分がメンタルと強く思っているから、今さらトレードのテクニカル中心の本を読む気にはならなかった。

しかし「マーケットの魔術師」は、トレードのテクニックを求めるものではなく、著者がトレーダーにインタビューをし、トレードの体験談や考え方を本にしたもので、トレーダーのメンタル部分を大きくとりあげた部分にすごく興味をもったのだ。

本書は、シリーズ化されて何冊もある「マーケットの魔術師」から重要な部分をチョイスしてカテゴリ的にまとめた本になる。
分厚い本を何冊も読むのは時間がかかるので、「マーケットの魔術師」を全く読んだことがない人には、最適な本になるだろう。
この本で興味をもったトレーダーの話があれば、本編の「マーケットの魔術師」で詳細を読むというのが本書の使い方らしい。
よねは頻繁に本を読むわけではないので、厚い本を読もうと思っても挫折してしまうよりは、この本は、よねにとってはありがたく最適な本であった。

多くのトレーダーのテクニカルな話はない

トレードの経験を重ねていくと、テクニカル的な部分よりもメンタル的な部分が重要なことに気づく。
ある程度のチャートの見方ぐらいは出来るようになれば、後はトレードしてみることが重要で、トレードの経験からしか得られないものがたくさんあり、特にメンタルな部分はデモトレードなどの検証では得られない。

ここでいうチャートの見方とは、高値同士、安値同士を直線で結び、今のトレンドが上昇相場なのか下落相場なのか、または今は横に遷移しているトレンドレスなのかを判断出来れば良いというレベルだ。
テクニカルなんてそれぐらいのレベルで良いし、後は経験から相場観は養われる。

よねもトレードにMACDやRSIなどのテクニカル指標を使ってはいるが、その指標のシグナルすべてに忠実にしたがって、トレードしているわけではない。
あくまでも参考程度だ。
トレードの根拠はテクニカルと考えてはいるが、複雑な使い方をしているわけではなく、ごくごく単純な簡易的な使い方だ。
それこそ、ネットでサラッと意味と使い方を調べるぐらいで十分だ。
よねも何冊かテクニカルの本を読んできたが、結局テクニカル指標はその程度にしか使っていない。
トレードはメンタルが一番重要だ。

本書にそんなテクニカルの紹介を期待するのであれば、全くもって期待外れに終わると思う。
テクニカルな話は全くないと言って良い。

多くのトレーダーのメンタルの話

天に向かって「おれはとんでもない大ばかなのだろうか」と言ったら、「そうではない。やり続けるのだ」という声がはっきり聞こえたような気がした。だから、続けたんだ。

本書に出て来た言葉だ。
最近感じていたことだったので、心に響いた。
これだけでもこの本を読んで良かったと思う。
日頃から思っていたことが、他の人も同じことを考えていたと思うと心強い。
まあ、よく言われることなので、そんなに目新しさがあるわけではないけれど、共感するとはこのことだ。
読んだ本で一つでも得るものがあれば、読んで良かった本だ。

何事も続けるというのは才能の一つだ。
トレードを続けるということは、種銭が必要であり、相場から退場するようなトレードをしてはいけないということだ。
トレードを続けていれば、いつの間にか相場観が養われ、ある程度のトレードが出来るようになってくる。
やはり経験というのは何事においても強みだ。

本書に出てくるトレーダーたちもはじめの頃は大敗し、そこから諦めずにトレードを続けたことで道が開けたなどとよくあるサクセスストリーがやはり出てくる。
大敗を経験していなければトレーダーとして一人前とは思わない。
できることなら大敗しない方が良いはずだ。

初心者トレーダーは大敗するのが、ある意味セオリーだ。
だからこそ、はじめはレバレッジを低くし、口座の入金を少なめにした方が良い。
大抵、始めに入金したお金はすべてなくなることであろう。
勝負はそれからだ。
そこから諦めずにトレードを続けることが出来るかだ。
よねも例外ではなかった。
今は相場からやられた分を取り返すターンだと思っている。

トレードはメンタルが重要だ。
本書を読んで改めてそう思える。

最後に

久しぶりにトレードの本を読んだが、やはりトレードのレベルが変わると以前読んだ本でも別の印象になる。

本書では先に書いたようにテクニカル的な話は一切書かれていないので、じゃ、よねのおすすめするテクニカル本はなんなのさって思う人もいるかもしれない。
「旧・サラリーマンの相場道」では、少しおすすめの本を紹介しているので、記事を探してもらえればと思う。

マーケットの魔術師 エッセンシャル版 

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